J1王者・川崎 まさかのホーム2戦未勝利もACLは自信アリ

2019年03月02日 16時30分

引き分けに終わり、FW小林悠(手前)は悔しがった…

 アジア制覇へは視界良好!? 1日に行われたJ1リーグ第2節で、3連覇を狙う川崎は鹿島と1―1で引き分け、リーグ戦開幕からホーム2戦未勝利(2分け)となった。今後に不安を残すスタートとなったが、選手たちに悲壮感は見られない。6日に1次リーグ初戦を迎えるアジアチャンピオンズリーグ(ACL)に向けてはマイナスどころか、明るい材料も多いという。その根拠は――。

 昨季のACL王者をホームに迎えての一戦は、前半9分にMF中村憲剛(38)がペナルティーエリア手前左からのFKを直接叩き込んで先制した。大黒柱の歴代2位タイとなるJ115年連続ゴールで勢いに乗りたかったが、同21分に同点弾を浴びて失速。開幕戦に続きホームでまたも勝ちきれず、中村は「ホーム2連戦で勝ち点2は、あってはならないこと」と怒りすらにじませた。

 苦戦の要因は対戦相手の割り切った守備的シフトだ。「(開幕戦の)FC東京、鹿島もなりふり構わず“守ってカウンター”のサッカーをしてきた。あからさまに来る相手を上回って倒していかないといけない。相手のリスペクトは去年、一昨年の結果(2連覇)があるからだけど、決めきるところは決めていかないといけない」と中村は分析とともに、今後の課題を口にした。

 とはいえ、チーム周辺には「こうした問題はリーグ戦だけのもの」という雰囲気も漂う。今季の2大目標はリーグ3連覇とACL初制覇。特に日本勢としてアジア制覇は浦和、G大阪、鹿島の後塵を拝していることもあり、川崎にとっては悲願でもある。昨季が未勝利(3分け3敗)で1次リーグ敗退だっただけに、思いはなおさらだ。

 なかなか攻撃のスイッチが入らない状態ではあるが、ある日本代表OBは「舞台がACLに変われば不安要素は解消されるはず」という。1次リーグ初戦の相手は、元ブラジル代表で元川崎のFWフッキ(32)らを擁する上海上港(中国)。過去の例を見ても、川崎を“リスペクト”することはなく、攻撃的なサッカーを前面に出してくるからだ。

 H組に同居するシドニーFC(オーストラリア)、蔚山(韓国)も同様の戦い方をすることが予想され、極端に引かれて攻めあぐねることはなくなる。かねて中村は「向こうもこっちのことを知らないから、ある意味やりやすい」とACLの戦いやすさを語っている。“打ち合い”になった時の自信は揺るぎない。

 ACLで勝ち抜くために必要とされるパワフルさは、新戦力の元ブラジル代表FWレアンドロダミアン(29)の加入でカバーできる。フィットしきれていない現状も鬼木達監督(44)は「多少の時間は必要」と問題視していない。リーグ戦でのもやもやを晴らすだけの条件が川崎には整っている。