日本代表FW北川航也(22=清水)が、森保ジャパン生き残りを宣言した。アジアカップ(UAE)で初の公式大会に臨み5試合に出場したが、無得点と不完全燃焼だったストライカーを本紙が直撃。レギュラーの座を争うエースFW大迫勇也(28=ブレーメン)への対抗心やメンバー選考が注目される南米選手権(6月、ブラジル)に向けた意欲を熱く語った。

 ――改めて1~2月のアジアカップを振り返って

 北川:チームとして優勝できなかったし(準優勝)、自分としても結果が残せなかった。今は見返してやろうという気持ちが強い。

 ――どう見返すか

 北川:とにかく結果が必要になってくるので得点のバリエーションを増やす。クロスからの得点を追求したい。相手を背負ったプレーはもっとレベルを上げたい。

 ――日本代表で通用する部分もあった

 北川:相手の背後を狙い続ける動きができたことは自分にとって大きい。そこは継続させたい。

 ――FW大迫がケガを抱えながら結果を出して評価を高めた。同じポジションとして悔しさもあったのでは

 北川:あまり他人と比べないので悔しいというのはないけど、大迫選手が試合に出て(チームの)攻撃が機能していたので、そこは見習うべきところ。自分にも必要だと感じる。

 ――アジアカップ期間中に、大迫とDF長友佑都(32=ガラタサライ)が若手育成について正反対の持論を展開した。その“当事者”としてはどう考えるのか

 北川:初戦(トルクメニスタン戦)のミスを引きずっている自分がいたので、長友選手が声をかけてくれたのは自分にとって大きかった。そういった選手のサポートが、日本代表を大きくすると感じている。

 ――環境づくりを重視する長友に対し、大迫は「自ら這い上がってこい」と主張した。自分から前に出ていくことも大事になる

 北川:それはストライカーとして必要なこと。大事になると思う。

 ――アジアカップのプレーを見てJ1清水の先輩であるFW岡崎慎司(32=レスター)からのアドバイスは

 北川:連絡はあったけど内容は…言えないです(笑い)。でも経験を伝えてくれるというのはありがたいし、その連絡のおかげで自分もプレーしやすくなった。

 ――今季Jリーグでの目標は

 北川:前半戦で10ゴール以上取らないと、また(代表に)呼んでもらえない。そう危機感を持っている。チームとして、どこの位置(順位)にいるかも大事になる。

 ――なんで前半戦か

 北川:コパ・アメリカ(南米選手権)があるので。そこまでに結果を残さないと(代表に)選ばれないと思う。コパには行きたい。絶対に行きたいっす。