Jリーグ開幕戦(長居)が22日に行われ、巨大補強で注目を集める神戸はC大阪を相手に0—1と敗れ、まさかの黒星発進となった。

 神戸はMFアンドレス・イニエスタ(34)、FWルーカス・ポドルスキ(33)に加え、今季加入したFWダビド・ビジャ(37)が揃って先発。3人の年俸が合わせて約41億円(推定)という世界屈指の“豪華すぎるトリオ”がJのピッチで実現した。

 イニエスタを中心に、サイドから左のビジャと右のポドルスキが突破を図り、序盤から攻勢に出る神戸。しかし、ゴール前に人数をかけてガッチリ固めるC大阪の守備をなかなか崩せない。

 前半を0—0のまま折り返すと、決定機を生み出せない神戸は逆にC大阪のカウンターから何度もピンチを迎える。そして後半32分、相手の右CKからDF山下達也(31)にヘッドで押し込まれ、先制点を献上してしまった。

 その後も決定機を作れない神戸は、なすすべなく0—1で敗戦。痛恨の黒星スタートとなった。開幕に向けてイニエスタは「ワクワクしている。昨年は適応するために時間がかかったが、今年は自分のベストバージョンを出す」とヤル気満々だったが、言葉通りの快勝とはならなかった。黄金助っ人トリオを機能させなかったC大阪の戦い方は他チームの参考にもなりそうで、悲願の初優勝を狙う神戸にとっては、今後に向けて不安いっぱいの開幕戦となった。