【ドイツ・ゲルゼンキルヘン発】サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦第1戦の2試合が20日(日本時間21日)に行われ、悲願の初優勝を目指すマンチェスター・シティー(イングランド)は敵地でシャルケ(ドイツ)に3―2と逆転勝ち。

 不屈の闘志が奇跡を起こした。

 マンチェスターCは試合開始から主導権を握り、前半18分にMFダビド・シルバ(33)がGKの緩い縦パスをカットし、FWセルヒオ・アグエロ(30)が決めて先制に成功。だが、そこから流れをシャルケに渡してしまった。

 38分に相手シュートをDFオタメンディがペナルティーエリア内でハンド。VAR判定の結果PKを献上し、同点とされた。さらに45分にもゴール前でDFフェルナンジーニョが相手選手を倒し、2つ目のPKを決められて逆転された。後半に入ってもマンチェスターCはシャルケの守備に手を焼き、23分にはオタメンディが2度目の警告を受けて退場。1人少なくなり、万事休すと思われた。

 だが40分、元シャルケのMFレロイ・サネ(23)がほぼゴール正面からのFKをゴール右に起死回生の同点弾。終了間際の45分にはGKのゴールキックに驚異のスピードで走り込んだイングランド代表FWラヒーム・スターリング(24)がDFを1人かわしてゴールネットを揺らした。

 数的不利の中、残り5分での大逆転劇。敗色濃厚の状況からアウェーゴール3点での勝利をつかみ取り、第2戦に向けて大きなアドバンテージを握った。