【2019Jリーグ大予想】J1を2連覇中の川崎が盤石なチーム編成でJ1鹿島以来(2007~09年)の3連覇を達成する。昨季の主力メンバーが健在なのは大きなアドバンテージで、MVP男のMF家長昭博(32)をはじめ昨季チームトップ15得点を挙げたFW小林悠(31)、MF中村憲剛(38)も衰えを感じさせず存在感を発揮している。

 そんな既存の戦力に加えて厳しさを増すライバルの包囲網をかいくぐる補強も抜かりない。目玉は得点量産を期待される元ブラジル代表FWレアンドロダミアン(29)。これまでチームに欠けていた身長188センチの長身ストライカーが、攻撃のバリエーションをさらにアップさせるのは間違いない。さらに複数のポジションをこなせる元日本代表MF山村和也(29)の加入も心強い。

 また忘れてはいけないのが14年ブラジルW杯メンバーのMF斎藤学(28)だ。横浜M時代の17年9月に右ヒザを負傷。その後、川崎に移籍して、昨年4月に試合復帰したが、定位置を奪えないまま出場機会は限られた。それでも今季は切れ味鋭いドリブル突破など全盛期の状態に戻りつつあり“川崎の斎藤”の存在が優勝への欠かせないピースとなるはずだ。

 総合力で川崎がJ1制覇に最も近いとみているが、アジアチャンピオンズリーグ制覇も大きな目標としており、今季序盤に待ち受ける過密日程を戦う選手のやりくりも3連覇への重要なポイントになりそうだ。