【欧州CL】レアル 4連覇へ命拾い

2019年02月14日 11時30分

終盤に決勝点を挙げたレアルイレブンは安堵の表情を浮かべた(ロイター)

【オランダ・アムステルダム発】サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦第1戦の2試合が13日(日本時間14日)に行われ、前人未到の4連覇を狙うレアル・マドリード(スペイン)は敵地でアヤックス(オランダ)に2―1で先勝。攻め手を欠く中、大会史上初めて導入されたビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)に救われる幸運もあって、最悪の事態を回避した。

 試合終了の笛が鳴った直後の険しい表情が“白い巨人”の苦戦を物語っていた。主将のDFセルヒオラモス(32)はわずかに笑顔を見せたが、目線を落としてロッカー室に直行。勝つには勝ったが、4連覇を目指すチームの戦いぶりではなかった。

 開始直後から果敢に前に出てくるアヤックスの攻撃に手を焼いた。ボールを持たれて押し込まれ、奪ってもカウンターが決まらない。そんな中、前半37分にこの試合の運命を分けるシーンが訪れた。

 アヤックスのCKからヘディングシュートを打たれると、ロシアW杯で日本を苦しめたベルギー代表GKティボー・クルトワ(26)がまさかのキャッチミス。この浮き球をDFタグリアフィコに頭で押し込まれて、ゴールネットを揺らされた。

 だが、今大会の決勝トーナメントから初めて採用されたVARで検証された結果、クルトワの横にいたFWタディッチがオフサイドの位置にいたとされ、ノーゴールの判定。王者にとってはまさに“命拾い”の瞬間だった。

 後半に入ると流れをつかみ始めたレアルが攻勢に転じ、15分には左クロスに反応したFWカリム・ベンゼマ(31)が冷静に決めて先制に成功。30分に同点にされたが、終了間際の42分に右からのグラウンダーのクロスを途中出場のMFマルコ・アセンシオ(23)が左足で合わせて勝ち越した。

 この試合がレアルでの600試合目となったセルヒオラモスは「きれいなサッカーをすることだけが大事なわけではない。試合の流れを読んで効率的にプレーすることが必要なんだ」と苦戦を認めながらも、勝利したことの重要性を強調。それでも4連覇の偉業に向けて、イバラの道はまだ続きそうだ。