日本サッカー協会は7日、元日本代表GK川口能活氏(43)がナショナルトレセンGKコーチに就任したと発表した。

 川口氏は担当地域を持たないユース育成コーチとして活動する。日本サッカー協会の関塚隆技術委員長(58)によると「GKのプロジェクトの中で、しっかりと育成していく」と今後は研修会を経て、特別プログラムで指導者としての経験を積んでいく予定。まずは育成年代の指導から携わることになる。

「GKとしてW杯に出場したのは川口、楢崎正剛、川島永嗣だけ。その一人で、非常に貴重な経験を持っている。その経験を生かしてもらえれば」とGKのW杯経験者として日本人初となる“レジェンドコーチ”だけに、同委員長は大きな期待を寄せた。

 代表チームとの関わりについては、A代表や東京五輪代表の試合などへの帯同は「すぐに充てることはしない」との方針。すでに正式なGK担当コーチが在籍している代表チームで指導は行わないという。

 アンダーカテゴリーの代表チームでは他の年代と兼任しているコーチがいるため、当面は各世代の日程が重なって人員が不足する場合に現場で指導する機会がありそう。早ければ3月にU―18日本代表が行うUAE遠征で“指導者デビュー”する可能性がある。