Jリーグは、昨季J1王者の川崎と天皇杯覇者の浦和が対戦する恒例の富士ゼロックススーパーカップ(16日、埼スタ)を皮切りに新シーズンがいよいよスタートする。開幕に向けて各クラブでポジション争いが白熱する中、本紙は1月の全国高校選手権を準優勝した大物ルーキーを直撃。流経大柏(千葉)からJ1鹿島入りするDF関川郁万(18)がプロ生活へ身を投じる決意を激白した。

 ――高校生活最後の選手権は準優勝だった

 関川 できるなら優勝してプロ生活を始めたかったけど、プロとして活躍して世界に出て家族だったり、今までお世話になった方に恩返ししていくのが大きな目標。あくまで選手権も成長していく上での過程なので、気持ちは切り替えている。

 ――鹿島でプロとしてスタートを切る

 関川 小学校のときから見てきたクラブ。昌子(源=26、トゥールーズ)選手や植田(直通=24、セルクル・ブリュージュ)選手など日本代表で活躍するセンターバックが育っているので、その中で自分も成長していけたらと思う。

 ――キャンプにも参加し、通用する部分もあった

 関川 練習ゲームでもヘディングは負けなかったし、そこは自信を持っていいと思う。ただ自分はセンターバックなので声を出していくところはもっとやらないといけないし、強く行くところ、あえて行かないところの状況判断も課題として取り組んでいる。

 ――理想のセンターバック像は

 関川 目指しているのは(スペイン代表DF)セルヒオラモス(32=レアル・マドリード)選手。守れて点も決められるし、リーダーシップも取れる。自分がうまくいったら、そこまでいけたらいいなと。

 ――海外志向は強い

 関川 20代半ばで行くのは遅いと思うし、できるなら早く挑戦したい。早いうちに海外の選手とプレーすることに慣れていけば、もっと成長できると思う。できれば、前線にいい選手がいるリーグで勝負したいけど、上を見すぎずに考えていきたい。

 ――将来の日本代表入りも期待される

 関川 A代表に選ばれているDF冨安(健洋=20、シントトロイデン)選手は、自分の2個上。実力はまだまだだけど、年齢的には自分が入ってもおかしくはないと思う。海外でももっと若い選手が(A代表で)活躍している。

 ――2020年東京五輪も迫っている

 関川 そこまで強くは意識していない。鹿島で試合に出ていれば自然と絡めるはず。そこ(東京五輪メンバー)に入って満足するのではなく、あくまでA代表へ向かう過程だと思っているので。