【森保ジャパン】森保外交 強豪国との対戦実現へ

2019年02月05日 11時00分

海外人脈を築いている森保監督

 森保ジャパンが“トップ外交”で道を切り開く。2011年以来のアジア制覇に失敗した日本代表は、さらなるチーム強化のために世界強豪国との対戦を熱望する。マッチメークに関しては日本サッカー協会の主導で行われているが、サッカー界の現状もあって交渉は難航必至。そこで森保一監督(50)は独自の世界ネットワークを駆使し、ビッグマッチを実現させる構えだ。

 森保監督は2017年7月にJ1広島の監督退任後に単身で世界各国を行脚。日本代表監督に就任後の昨年11月に欧州視察した際には日本人選手の所属クラブはもちろん、ドイツ1部の強豪バイエルン・ミュンヘンなど現在の日本代表とは関わりがないクラブにも足を運び、積極的に海外人脈を広げている。

 昨夏にロシアW杯の総括会議に出席した際には「(ディディエ)デシャン(50=フランス代表監督)には『練習試合してください』と言った」と世界王者に対戦要求。さらに「(ヨアヒム)レーウ(59=ドイツ代表監督)さん、スイスの(ウラジミール・ペトコビッチ)監督(55)にも話を聞いた。南アフリカの(スチュワート)バクスター監督(65)にも『試合をやってください』と。いろんな監督さんにあいさつした」と自ら“トップ外交”を展開した。

 今後は22年カタールW杯の各大陸予選がスタートするほか、欧州では昨年からネーションズリーグも始まったため、強豪国とホームで対戦することはほぼ困難な状況。そこで協会のルートに加えて森保監督は独自のネットワークを活用し、自らも交渉に参戦。強化に最適なマッチメークを実現する考えだ。

「すでに(欧州各国と)対戦することが難しくなっている。日本でやれる試合は難しくなっているし、対戦国を探すのが難しい。われわれが海外に出ていって試合をするというのも、やっていかないと。強化という部分でも相手を探すという意味でも、海外に行って(試合をする)ということは必要になってくる」

 こうした指揮官の意向について、日本サッカー協会の田嶋幸三会長(61)は「どんどんやってほしい。森保は、バクスターや(元日本代表監督のハンス)オフト(71)のもとでやっていて英語もできるしね。彼は(外国人から)話を聞く際にも英語をしっかり理解できているから」と太鼓判。その外交力の高さを信頼しており、積極的に後押しする考えだ。

 今後は相手が未定となっている6月の国際親善試合(5日=豊田、9日=宮城)のほか、9月以降に始まる予定のW杯予選の空き日などで“森保コネクション”が活用される可能性も。兼任する東京五輪代表のマッチメークと併せ、ピッチ外の手腕も期待されそうだ。