【アジア杯】森保ジャパン 攻撃陣さらなる若返りへ

2019年02月02日 16時30分

アリ(右)のオーバーヘッド弾が試合の流れを変えた(ロイター)

【UAE・アブダビ1日(日本時間2日)発】日本が世代交代を加速させる。アジアカップ決勝に臨んだ日本は1―3でカタールに敗れて2大会ぶり5度目の優勝を逃した。森保ジャパン発足後、12戦目で初黒星を喫したチーム強化のため、“旧戦力”を一掃し、攻撃陣の若返りを進めていく。3月の国際親善試合(22日=コロンビア、26日=ボリビア)ではメンバー一新の可能性もありそうだ。

 日本は前半、カタールの速攻と巧みな位置取りに対応できず2失点。12分にFWFWアルモエズ・アリ(22)のオーバーヘッドキックで先制され、27分にはMFハティムのミドルシュートで追加点を許した。後半は受けに回った相手を攻め、24分にMF塩谷の縦パスから最後はMF南野が1点を返したが、38分にCKで競り合ったDF吉田麻也(30=サウサンプトン)がハンドを取られてPKで3点目を失い、万事休した。

 まさかの完敗だ。序盤から押し込まれると、マークの甘さから失点を重ね、最後まで巻き返せなかった。森保一監督(50)は「アジアカップを目標にやってきて優勝できないのは残念。負けたということは、相手の方が上だったということ。この大会を分析して、次にステップアップできるようにしたい」とチームの再構築を誓った。

 すでに新構想を検討しており、今後は大胆な若手抜てきにかじを切るという。日本サッカー協会幹部も「堂安(律=20、フローニンゲン)や冨安(健洋=20、シントトロイデン)など若い選手が活躍していることは非常に大きい。鎌田(大地=22、シントトロイデン)はぜひ見てみたいし、安部(裕葵=20、鹿島)なんかも楽しみだよね。下の世代でもA代表でやれる選手がいる」と語る。

 鎌田はドイツ1部のEフランクフルトで出番を得られずに今季ベルギー1部リーグに移籍。すると、前半戦だけで10ゴールの活躍を見せた。かねて森保監督も代表で通用する力が「十分ある」と高評価していた。安部も昨年12月のクラブW杯で大活躍し、世界級のパフォーマンスを披露。今季から名門鹿島の10番を背負う実力者だ。

 別の協会幹部は「次のW杯など今後を見据えたら、若い選手をどんどん引き上げていくことが大切」とし、2022年のカタールW杯に向け、今後の伸びしろを重視した選考を行っていく方針を示した。そのうえでFW鈴木優磨(22=鹿島)の名前を挙げ「今大会に出ていたらどんなプレーをしていたか見てみたかった」と期待を寄せた。

 森保ジャパンで攻撃陣の新戦力が求められているのはチームの“台所事情”が関係している。今大会でFW大迫勇也(28=ブレーメン)が絶大な存在感を見せた一方、FW武藤嘉紀(26=ニューカッスル)やFW北川航也(22=清水)らが低迷。新エース候補のMF南野拓実(24=ザルツブルク)も期待ほどの活躍を見せられなかった。

 大迫の対抗馬探しと攻撃陣の底上げのため、若手に白羽の矢が立ったと言える。もちろん、守備陣でもオランダ1部フローニンゲン入りした東京五輪世代のDF板倉滉(22)の抜てきを見込んでおり、新戦力を中心にチーム強化を進めていく。