日本の秘密兵器?栗原の長距離FK

2013年03月26日 11時00分

【ヨルダン・アンマン発】ザックジャパンは2014年ブラジルW杯出場がかかるアジア最終予選ヨルダン戦(26日、アンマン)に臨む。これまでFKキッカーを務めていたMF本田圭佑(26=CSKAモスクワ)が不在の中、代役にDF栗原勇蔵(29=横浜M)が指名されたことが判明。しかも極秘裏にFK練習を積んでおり、意外な男が日本にブラジル切符をもたらしそうだ。

 

 いよいよ大一番に臨むザックジャパンは本田とDF長友佑都(26=インテル)という主力2人を欠き、最後のテストマッチとなった国際親善試合のカナダ戦(22日、カタール、2―1)も苦戦を強いられるなど、チーム状態は万全ではない。

 

 しかも試合会場となるキングアブドラ国際競技場はグラウンド状態が悪く、日本が得意とするパスワークを駆使できないことが指摘されている。そこで有効策とされているのはセットプレー。なかでも直接ゴールを狙えるFKは日本にとって大きな武器となるはずだ。

 

 ただ日本は“悪魔の左足”と言われるFKを持つ大黒柱の本田が不在。もう一人のキッカーとなるMF遠藤保仁(33=G大阪)は比較的ゴールまで近距離のFKが本来の担当。本田のようにゴールまで30メートル以上の距離があるような場所からFKを蹴るのは“苦手”とされる。

 

 そこで日本サッカー協会の原博実技術委員長(54)は「新たな(FK)キッカーはあるんじゃない。(栗原)勇蔵は遠めの位置からのパワーシュートを蹴ってる」と明かし、非公開練習ではFKにも取り組んでいるという。アルベルト・ザッケローニ監督(59)が本田不在という有事に備え、準備していたのだ。

 

 栗原本人は「誤情報です。槙野(智章=25、浦和)の間違いじゃないですか」と“秘密兵器”のため、煙幕を張っていたが、横浜Mの下篠佳明チーム統括部長(58)は「栗原のFK? 一昨年くらいまで距離の遠いやつは蹴っていたよ」と明かし、クラブでの実績もあって適任とした。

 

 遠藤はカタール合宿中に、本田の代役となる長距離FKキッカーについて「どうなんでしょう。まだ決めていない」と明言を避けており、栗原に任せるケースもありそう。勝てば5大会連続のW杯出場が決まるヨルダン戦。勝負を決めるのは意外な男かもしれない。