【UAE・シャルジャ21日発】森保ジャパンがアジアカップ決勝トーナメント1回戦でサウジアラビアに1―0と勝利し、準々決勝(24日、対ベトナム)進出を決めた。

 DF冨安健洋(20=シントトロイデン)が大舞台で記録的決勝弾を決めた。前半20分にMF柴崎岳(26=ヘタフェ)からのCKにタイミングよくヘッドで合わせた。A代表初ゴールが日本を8強へと導く殊勲の一発となり「うれしかった。しっかり合わせるだけだった。決めた後に岳くんには『ナイスボール』と言った」と笑みがこぼれた。

 1次リーグ初戦でゴールした同い年のMF堂安律(20=フローニンゲン)がつくった日本のアジアカップ史上最年少ゴールを更新。20歳77日はDF内田篤人(鹿島)を上回る日本代表史上9番目に若い記録となった。

 俊英の活躍を引き出したのは、経験豊富なベテラン守備陣の存在だ。主将のDF吉田麻也(30=サウサンプトン)やDF長友佑都(32=ガラタサライ)と守備ラインを形成し「本当にサポートしながらやってもらっている。試合だけでなく練習中から先輩たちのアドバイスを受けながら」と感謝の言葉を語っている。

 まだA代表で6試合目ながら主力としての地位を築きつつある。「ハングリーさを自分に求めながらやりたい」と貪欲な姿勢で優勝をつかみにいく覚悟だ。