今季からJFL(実質4部)に昇格する鈴鹿アンリミテッドは9日、スペイン人女性のミラグロス・マルティネス・ドミンゲス氏(33)が監督に就任すると発表した。クラブによると、女性指揮官はJFLをはじめ、J1、J2、J3を含めても史上初になるという。

 クラブ側は、公式ホームページで女性監督招聘について「他クラブがしたことのない新しいチャレンジが必要だと私たちは考えていた」とした。新シーズンに向けて「女性監督でいく」ことを決断し「Googleで『サッカー 女性 監督』の検索から始めました」などと経緯を説明した。

 同監督は男子のトップチームを指揮した経験はないものの、2007年に指導者として活動を開始。13年からアルバセテ・バロンピエ(スペイン)で女子チームの監督を務めた。また、Jリーグの監督資格となる公認S級ライセンスに相当するUEFA(欧州サッカー連盟)プロライセンスを保持している。

 クラブを通じて「まず初めに、来季の監督の機会を私に用意していただいた鈴鹿アンリミテッドFCに感謝したいです」とし「このチャレンジは私にとって、とても美しく、魅力的です。そして勝てるチームをつくるために選手たちのベストを引き出したいと思います。ミラと呼んでください」とコメントした。