全国高校サッカー選手権で8強入りした青森山田高のDF三国ケネディエブス(3年)はナイジェリア人の父を持つハーフで、身長192センチを誇る今大会屈指のセンターバック(CB)だ。


 もともとはストライカーだったが、CBに転向。本格的に取り組んだのは約1年前という。「このままFWをやっていてもプロになれないと思い、何かを変えたくて自分で決めた。(黒田剛監督から)少し反対されたけど、いろいろ教えていただいている」と理由を説明した。

 将来性豊かなCBが目指すのは、スペイン代表DFセルヒオラモス(32=レアル・マドリード)だ。「守備もできて点も取れるセルヒオラモスのような選手を目標にしている」

 三国が、同選手のようになれるポテンシャルは十分にある。身長や長い手足はもちろんのこと、持ち前のスピードやFW時代に身につけた得点感覚は大きな長所になるのは間違いない。

 人生を左右する決断はすでに吉と出た。J2福岡入りが内定し、本人も「今のところ成功ですね」とニヤリ。今後はU―20W杯(5月開幕、ポーランド)に臨む日本代表メンバー入りを狙うが、世界レベルの高さを武器に2020年東京五輪経由で22年カタールW杯も夢ではなさそうだ。