元日本代表MF小笠原満男(39)が27日、現役引退を発表した。

 11年の鹿島入団後、約6年にわたって小笠原とプレーしたMF柴崎岳(26=ヘタフェ)は突然の引退に戸惑いつつも「お疲れさまでしたと言いたい」とねぎらった。

「小学生のころからアイドルで満男さんのリストバンドを買って練習していた」という憧れの存在で背中を追い続けた。「試合とか練習の空気を察するのがすごく上手だった。ゆるい空気だったりすると察知してゲキを飛ばすことも多々あった」と薫陶を受けた。

 MF青山敏弘(32=広島)は「残念。目指すべき存在だった。ずっといてほしかった…。日本にはあれほど存在感を出せる選手はいない」。DF槙野は「いろんな選手が驚く声を上げていた。(GK川口)能活さんやいろんな方々が引退されるニュースを聞いて、僕ら後輩は寂しい」と語るように、代表イレブンの間に衝撃が走った。

 鹿島時代にコーチとして指導した日本サッカー協会の関塚隆技術委員長(58)も「電話で報告を受けた。まだあと1、2年はやれるんじゃないのかと言ったけど」と名残惜しそうな表情。それでも「鹿島で一時代を築いた」と功績をたたえていた。