【クラブW杯】鹿島夢散 レアルに完敗

2018年12月20日 11時30分

ベイルのスピードに鹿島守備陣は対応できなかった(ロイター)

【UAE・アブダビ19日(日本時間20日)発】サッカーのクラブW杯準決勝で、アジア王者のJ1鹿島は大会3連覇を狙う欧州王者のレアル・マドリード(スペイン)に1―3で完敗した。前半終了間際に先制され、後半早々にもミスが絡んで2失点。ウェールズ代表FWガレス・ベイル(29)にハットトリックを許し、力の差を見せつけられた。2年前のリベンジを果たせず、南米王者のリバープレート(アルゼンチン)と戦う22日の3位決定戦に回ることになった。

 後半アディショナルタイム4分が経過し、鹿島に無情のホイッスルが鳴らされた。ぼうぜんとその場で立ち尽くす選手、うつむいてその場で立ち上がれない選手、涙が止まらない選手。悔しさだけがチームを支配した。自信を持って臨んだ一戦だっただけに、完敗したショックは計り知れなかった。

 勝機はあった。レアルは予想に反して立ち上がりから消極的で、鹿島は猛然と攻め込んだ。開始2分、ペナルティーエリア内でパスを受けたFWセルジーニョ(23)の左足シュートはベルギー代表GKティボー・クルトワ(26)にわずかに触れられて枠の右へ。直後のMF遠藤康(30)の右CKはゴール前の絶妙なところに入ったが、飛び込んだDF昌子源(26)ら3人が誰も触ることができず、千載一遇のチャンスを逃した。

 その後はレアルが勢いを取り戻し、一進一退の攻防。だが、スコアレスで前半を終えると思われた44分にベイルに先制点を献上したことで流れを失った。後半開始からベテランのDF内田篤人(30)を投入して立て直しを図ったが、8分にDF山本脩斗(33)の不用意なバックパスを、驚異的なスピードで迫ってきたベイルに拾われて痛恨の失点。その2分後にはまたもベイルに豪快な左足シュートを決められ3点のビハインドとなった。

 それでも戦闘意欲を失うことなく、逆襲開始。33分、MFレオシルバ(32)の浮き球のパスを遠藤がエリア内で頭で折り返し、走り込んだFW土居聖真(26)が右足でゴールネットを揺らした。一度は副審がオフサイドの判定をしたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によって得点が認められた。

 だが、反撃もそこまで。最後はレアルがしっかり試合を締め、中東の地で鹿島の夢はついえた。昌子は「こちらもセットプレーで惜しいのが1本あったけど、一瞬の隙をつかれたというか、状態も良くなかった。力の差を本当に感じた。基本的なことが一人ひとり、うまい。それを埋めるのは相当な努力が必要」と沈痛な面持ちだった。

 2点差負けは2年前と同じ(延長戦の末に2―4)だが、内容は今回のほうが完敗。世界のトップに水をあけられた鹿島は、大きな課題を突きつけられた。