悪癖克服“家長100%”になって初受賞 天才がついにつかんだJリーグMVP

2018年12月19日 16時30分

MVPを初受賞した家長

 Jリーグの年間表彰式「Jリーグアウォーズ」(18日、横浜アリーナ)で、J1で2連覇を達成した川崎のMF家長昭博(32)が最優秀選手賞(MVP)を初受賞した。

 攻守にわたる献身で2連覇の原動力となり、史上最年長で獲得した2016年のMF中村憲剛(38)、17年のFW小林悠(31)に続いた。同一クラブから3年連続MVPは史上初の快挙。この日の主役は「6得点7アシストという平々凡々な成績で(MVP受賞は)心苦しいのですが、ありがとうございます」と壇上で笑顔を見せた。

 10代のころから天才と言われた男が、ようやくつかんだ個人タイトル。これは川崎移籍によって“手抜き癖”を克服した成果だ。かつては運動量も決して多くなく、守備意識も希薄。大宮時代の16年には、当時日本代表を指揮していたバヒド・ハリルホジッチ氏(66)から「能力はかなりある。ボールを持った時に違いをつくれるが、ボールがない時には止まってしまう」とダメ出しされたこともあったほどだ。

 しかし選手層の厚い環境は、練習から少しでも手を抜けば、いくら優れた技術を持つ選手でも試合には出られない。普段から100%の力を出す癖がついた。その結果、試合中の運動量は攻守で格段にアップ。「日本を代表する選手の中でプレーしたいと思って(川崎に)飛び込んだ。多くを学んで刺激も得て成長できた」と変化を実感している。

 目指すはさらなる進化。家長は「アジアでも川崎のサッカーが勝てるところを見せつけたい」と来季のアジアチャンピオンズリーグ制覇を誓った。