ポルティモネンセMF中島翔哉 ビッグマウスの一方で母親思いの進学秘話

2018年12月19日 11時00分

覚醒した中島の原点とは?(ロイター)

【森保ジャパン即戦力の意外な○○】イングランド・プレミアリーグのウルバーハンプトン移籍が浮上しているポルトガル1部ポルティモネンセの日本代表MF中島翔哉(24)は今季も自慢のドリブルを武器に活躍を続けている。

 かつて所属した東京Vジュニアユースやユース時代に指導した冨樫剛一氏(47=現東京V強化部ダイレクター)は「バルセロナで10番を背負う選手になるっていうのが口癖だった」と語る。バルセロナは華麗な個人技とパスサッカーで“世界最強クラブ”と言われているが、中でも当時所属の元ブラジル代表FWロナウジーニョ氏に心酔していたという。

“魔術師”と呼ばれたように高度なテクニックとドリブルで一時代を築いたスター。「クラブでもバルセロナやロナウジーニョの映像を見ていた。『憧れだけど、負けられない』って」(冨樫氏)と技術を磨き、さらにフランスフットボール誌が選定する世界最優秀選手賞「バロンドール」の獲得も宣言していた。

 ビッグマウスで強気な姿勢だった一方、中島には意外な一面もあるという。「翔哉が中学から高校に進学する時、本当はもっと良い高校に行けたが、あえてヴェルディのクラブハウスに通いやすいという理由で学校を選んだんです」

 中島は母子家庭で経済的には決して恵まれていなかった。そこでクラブハウスに通う交通費を節約するために練習拠点の最寄駅沿線にある学校に進学。通学定期をうまく活用して母親への負担を軽くしたのだ。冨樫氏は「あいつは、そういうことまで考えるヤツなんですよ」と目を細めた。

 ちなみに、来季からJ2の柏に所属するDF小池龍太(23)は母方のいとこで、幼少期は一緒にボールを蹴っていたという。来年1月にはアジアカップが始まるが、10番を背負う中島のプレーに注目だ。