11年ぶりのJ1復帰を目指すJ2東京VのGK上福元直人(29)が奇跡の再現を狙っている。

 上福元は横浜FCとのJ1参入プレーオフ2回戦の終了間際に攻撃参加して決勝点につながるヘディングで存在感を発揮。GKによる得点はお預けとなったが、昇格をかけてJ1で16位の磐田と争う決定戦(8日、ヤマハ)での“昇格弾”に色気を見せる。「(GKが攻撃参加する展開は)ないに越したことないけど、そういう展開になれば頑張りたい」

 守護神の脳裏にあるのは、2014年のJ1昇格プレーオフ準決勝で磐田と対戦したJ2山形のGK山岸範宏が後半アディショナルタイムに頭で勝ち越し弾を決めたシーン。それだけに上福元は「プレーオフが決まってからクロスを上げてもらってGK陣が頭で合わせる練習をやっている」と明かした。

 偶然にも今回の対戦相手は磐田。上福元は「自分たちは、まだ何も成し遂げていない。今までより、クオリティーの高い相手なのでハードワークしないと勝てない」と気持ちを引き締めたが、J1復帰に向けて準備万端なようだ。