【前園真聖ゾノの焦点!】日本代表は16日の国際親善試合ベネズエラ戦(大分)に臨みます。16強入りしたロシアW杯後、3連勝中ですが、9月に発足した新チームで目覚ましいパフォーマンスを見せているのは10番のMF中島翔哉(24=ポルティモネンセ)でしょう。

 昨季ポルトガルに移籍後、開眼したかのように大活躍。10ゴール12アシストという素晴らしい結果を残し、自分のプレーに自信を深めたのは間違いありません。9月の時点では「代表ではどうかな」と思って見ていたのですが、迷うことなく仕掛けるドリブル突破は日本の大きな武器になるんじゃないでしょうか。

 特に1対1の局面でもゴールを目指す姿勢は圧巻。エリア内に鋭く切り込んでいくシーンは本当にワクワクします。このまま代表に定着すれば、まだ森保ジャパンに合流していないMF乾貴士(30=ベティス)やMF香川真司(29=ドルトムント)はポジションを失うかもしれません。

 日本代表やポルティモネンセでの活躍もあってすでに移籍報道もたくさん出ています。当然ながら次は欧州トップリーグです。中島も現状に満足することなく、ステップアップを目指してほしいですし、世界トップレベルのチームや選手を相手に中島がどこまでできるか。正直、早く見てみたいところです。

 来年1月のアジアカップ(UAE)でも日本の主軸としての働きを期待しています。中島には日本の勝利に貢献するとともに、次のステージも見据えたプレーを期待しています。この勢いでぜひ“成り上がり”を実現してほしいです。 (元日本代表MF)