なでしこリーグの年間表彰式が5日、都内のホテルで行われ、4連覇を達成した日テレのFW田中美南(24)が初のMVPに輝いた。

 自身は3年連続得点王とのW受賞。女子サッカー界のレジェンドである元なでしこジャパンMFの澤穂希氏(40)からトロフィーを受け取り「うれしさより、本当に自分がこのような素晴らしい賞をいただいていいのかという気持ちの方が大きいです」。来季は4年連続得点王とチームの5連覇を目指す。

 なでしこジャパンでもエースに成長したストライカーは、地盤沈下の続くリーグの再興も誓った。「(2011年ドイツ女子)W杯で優勝した直後は1万、2万のお客さんが入っていたけど、今は(日テレの)ホームで1000人にいかないときもある。自分たちの実力がまだまだだからだけど、もっと増えるようにしていきたい」

 来年はフランス女子W杯、20年には東京五輪が控えており、その結果次第で再びリーグに盛り上がりをもたらす可能性も十分。なでしこジャパンの高倉麻子監督(50)も「代表が勝ってリーグが盛り上がり、リーグがレベルアップして代表が強くなっていく。両輪だと思う。まだまだ発展する余地はある」と両者の協力で、かつての活気を取り戻したい考えだ。

 なでしこジャパンは、女子サッカーの未来をかけた大舞台で、どこまで頂点に近づけるか。