【スペイン・マドリード29日(日本時間30日)発】スペイン1部リーグの強豪レアル・マドリードがフレン・ロペテギ監督(52)の解任を発表した。28日に宿敵バルセロナとの伝統の一戦「クラシコ」で1―5と大敗。国内リーグは4勝2分け4敗で首位バルセロナと勝ち点7差の9位に低迷しており、クラブ首脳陣は決断を下した。今後はBチームを率いるサンチャゴ・ソラリ氏(42)が暫定的に指揮を執る。

 昨季まで欧州チャンピオンズリーグ(CL)を3連覇するなど輝かしい実績を持つが、昨季限りでジネディーヌ・ジダン氏(46)が監督を辞任。6月のロシアW杯開幕前に、スペイン代表監督だったロペテギ氏の招聘を発表し、スペイン協会が大会直前に監督を更迭する大騒動に発展した。

 戦術家として評価を得ていたロペテギ監督だったが、昨季まで大きな得点源だったFWクリスチアーノ・ロナウド(33)がイタリア1部リーグ(セリエA)のユベントスに移籍した影響もあり、得点力が低下。カウンター主体からボール支配率を上げるスタイルへの転換も成功しなかった。