日本代表の新主将、DF吉田麻也(30=サウサンプトン)が15日、若手攻撃陣へサバイバル術を伝授した。

 森保ジャパンではMF堂安律(20=フローニンゲン)をはじめ、MF中島翔哉(24=ポルティモネンセ)、A代表2戦連続ゴールを決めたMF南野拓実(23=ザルツブルク)ら攻撃陣に若手が台頭。ロシアW杯組を脅かす存在になりつつあるが、ベテラン選手が若手の持ち味を発揮しやすいように“お膳立て”して伸び伸びプレーさせている側面もある。

 そんな状況に吉田は「自分の持っているものを出して気持ち良くプレーしてほしい」と話した上で早く一人前になってほしいという親心から、こうも語った。「乾(貴士=30、ベティス)も(原口)元気(27=ハノーバー)も自分の良さを持っているけど、W杯ではハードワークしていた。サイドで上下動を多くして守備に関わる時間もけっこうあった」

 つまり、持ち味の攻撃面ばかりではなく勝利のために守備面でも貢献してほしいわけだ。吉田は「そうしないと僕たちのレベルでポット1(強豪国のグループ)のチームと対等に戦って勝てない」と力を込める。まだ若手に直接アドバイスしていないが「感じてもらいたい」とした。

 若手イレブンがアジア杯に臨む日本代表メンバーに勝ち残るには“忖度力”も問われそうだ。