ヤングFW大抜てきの裏に“侍ストライカー”の存在があった。森保ジャパンは、FW小林悠(31=川崎)とFW浅野拓磨(23=ハノーバー)が負傷で参加を辞退したため、FW川又堅碁(28=磐田)とともにA代表初選出となるFW北川航也(22=清水)をサプライズで追加招集した。

 今季J1で11得点7アシストをマークする活躍を見せ、清水の若きエースに急成長。その勢いのまま、A代表の座をつかんだ北川は「(清水からFWの代表招集は)FW岡崎(慎司=32、レスター)さん以来ということで、サポーターの方々も期待してくれている」と力を込めた。

 岡崎は清水時代の2008年9月にA代表初招集を果たし、そこから日本のエースへと駆け上がった。岡崎と同じ22歳で初選出された奇遇もあり「本当に見習うところしかない。スタジアムに行ったり、テレビで見たり、その背中は常に自分の頭の中にあった」と偉大な先輩の後継者になる決意をにじませた。

 2年前に食事をともにしてからはSNSで連絡を取り合う仲という。「今季結果が出ていないときに連絡したら『シュートを打ち続ける』『ドリブルをし続ける』『プレスをかけ続ける』『クロスに入り続ける』と言われた」とアドバイスを受け「それが結果につながっている」。森保ジャパンのシンデレラボーイとなれるか。