【前園真聖 ゾノの焦点!】森保ジャパンの初陣はアグレッシブな戦いでした。しっかりとボールを保持しながらパスをつないでいく意識は統一されていましたし、常にゴールに向かう姿勢もありました。仕掛ける場面では連動性もあり、選手たちの積極性も非常によかったと感じています。

 10番のMF中島翔哉(24=ポルティモネンセ)をはじめ、MF南野拓実(23=ザルツブルク)、MF堂安律(20=フローニンゲン)の3人は海外クラブでも活躍しているように、日本代表の舞台でも周囲に遠慮することなく、堂々と本来のプレーを発揮。しっかりと自己アピールできたのではないでしょうか。

 今回は選ばれなかったロシアW杯主力組のMF香川真司(29=ドルトムント)、MF乾貴士(30=ベティス)、MF原口元気(27=ハノーバー)らにとっても大きな刺激になったのは間違いありません。今後はポジション争いも激しくなっていくので、それぞれが代表に選ばれたときにどんなプレーを見せるか。そこがポイントになります。

 同時に新旧世代がしのぎを削ることで選手個々の進化につながり、チーム全体の強化にもなります。チームがレベルアップできるような構図をつくり出せたことが森保ジャンにとって最大の収穫かもしれません。(元日本代表MF)