森保監督がアジア杯へ香川、吉田、柴崎ら代表招集に不安あり

2018年09月13日 16時30分

いまだに出場機会がない香川

 快勝スタートを切った森保ジャパンの頭痛の種とは…。初陣となった国際親善試合コスタリカ戦(11日)を白星で飾った森保一監督(50)が12日、今後の代表活動の方針を説明した。前夜の試合では若手の大胆抜てきが奏功した一方で、指揮官が不安視しているのはロシアW杯の主力メンバー。MF香川真司(29=ドルトムント)らクラブで出番のない選手が気がかりという。

 初陣ではA代表初ゴールを挙げたMF南野拓実(23=ザルツブルク)や代表デビュー戦で攻撃をけん引した2020年東京五輪エース候補のMF堂安律(20=フローニンゲン)ら若手が大活躍し、森保監督の推し進める世代交代が順調なスタートを見せた。

 今後、指揮官は10月の国際親善試合パナマ戦(12日、新潟)と同ウルグアイ戦(16日、埼玉)で、五輪世代でジャカルタ・アジア大会に出場したU―21日本代表組をテスト。その上で来年1月のアジアカップ(UAE)に向けて最後の実戦となる11月の2連戦(相手未定)でロシアW杯の主力組を中心としたベストメンバーを招集する計画だ。

 この日、宿舎で取材に応じた森保監督は、今後のメンバー選考方針を説明し「W杯で戦った海外組と、東京五輪世代あるいはその上の若い世代を融合する機会を、どうつくっていくか。経験のある選手は若手から挑まれて良い刺激になって、さらに伸びてと考えてはいる。できる限りのことをやっていきたい」とし、アジア杯では新旧戦力を融合し、最強チームを編成する考えを示した。

 しかし、若手が台頭する一方、指揮官を悩ませるのが主力組の状態だ。特に香川は今季から指揮を執るルシアン・ファーブル監督(60)の構想外となり、開幕を迎えても公式戦の出場はいまだゼロ。ドイツ紙「ビルト」が「ポジションはないだろう」と悲観的に報じており、厳しい立場に追い込まれている。

 このまま実戦から遠ざかればA代表には招集しづらいが、森保監督は香川の実力を高く評価している。アジア杯では必要な戦力と考えているだけに、悩ましい現状となっているのだ。この日も主力組の招集に関し「基本的には海外組の選手も招集させてもらえればと思っている」と徐々に主力を呼ぶ方針を示しつつ「けど、あまりにもコンディションが悪い選手は…。そこはコンディションや状況を見ての招集かなと思っている」と歯切れが悪かった。

 香川のほかにもロシアW杯で活躍したDF吉田麻也(30=サウサンプトン)やMF柴崎岳(26=ヘタフェ)が所属クラブで出場機会を得られておらず、決戦に向けて不安は増すばかり。好発進した森保ジャパンに早くも試練の時が訪れそうだ。