イニエスタ&トーレス効果だ!欧州クラブがJの埋もれた逸材発見

2018年09月03日 16時30分

 今夏からJリーグに参戦した元スペイン代表のFWフェルナンドトーレス(34=鳥栖)とMFアンドレス・イニエスタ(34=神戸)の効果が思わぬところにも波及している。世界的スターの加入はJリーグの露出度アップや観客動員アップなど、サッカー界に好影響をもたらしているが、その存在感の大きさにより世界中からJリーガーに熱視線が注がれているのだ。

 イニエスタは8月11日の磐田戦で来日初ゴールを決めると、同15日の広島戦では強烈なミドル弾を突き刺して圧巻の2試合連続得点とチームをけん引。Fトーレスも同26日のG大阪戦で1ゴール2アシストと、J1残留争いを繰り広げるチームで奮闘を続けており、スター選手はJリーグで圧倒的な存在感を放っている。

 スペイン代表をはじめ欧州ビッグクラブで活躍した2人は実力をいかんなく発揮しているが、これが意外な効果をもたらした。J1クラブ強化担当者は「これまでよりJリーグの試合が世界各国のクラブの人間の目に触れる機会が多くなったことは間違いない。実際に対戦したことで『若手であんなに良い選手がいるんだ』という連絡が何件か来たし、それはウチだけじゃなく他のチームも同じようなことがあると聞いている」と語る。

 世界屈指のビッグネームのJ参戦で母国スペインはもちろん、世界中で日本への注目度が急上昇。それはファンだけでなくクラブ関係者も同様で、特にイニエスタが出場する試合の映像を視聴する機会が増えているという。そこで欧州クラブのスカウトがまだ埋もれている逸材を“発見”するケースが出てきているのだ。

 スカウトにとってはイニエスタとプレーすることで欧州で通用するかどうかの“物差し”にもなり、選手を発掘する絶好の機会になる。すでに鳥栖のMF福田晃斗(26)や神戸のFW古橋亨梧(23)が海外クラブから注目されているが、前出の関係者は、神戸と対戦した直後に所属する20代前半の選手に東欧のクラブから“契約状況はどうか”などの問い合わせが届き、その効果を実感したという。

 イニエスタはJリーガーに関して「フィジカルがあって敏しょう性の高い選手が多い。レベルはとてもいいものがある」と高く評価している。スーパースターの存在がキッカケとなり世界にはばたく選手がこれまでよりも増えるかもしれない。