【アジア大会】U-21森保ジャパンUAE撃破 決勝で韓国を返り討ちだ!

2018年08月30日 16時30分

上田を祝福するイレブン(AP)

【インドネシア・ボゴール29日発】ジャカルタ・アジア大会サッカー男子準決勝、2020年東京五輪世代のU―21世代で臨む日本はUAEに1―0で競り勝ち、優勝した10年広州大会以来2大会ぶりの決勝進出を果たした。A代表と兼任の森保一監督(50)の采配がまたも的中。頂点まであと1勝に迫ったが、9月1日の決勝の相手は宿敵・韓国。ライバルは選手生命を懸けて臨んでくるとあって、過去“最凶”の日韓戦になるのは必至だ。

 準々決勝のサウジアラビア戦から中1日という過密日程に加え、中心を担うDF板倉滉(21=仙台)が出場停止。森保監督は先発を4人入れ替えて臨んだ。前半は今大会チーム最多の4得点を決めているFW岩崎悠人(20=京都)にボールを集めるも不発。UAEに決定的なチャンスをつくられることはなかったが、2試合連続PK戦まで持ち込んでいる相手のペースにはまりかけた。

 そんな状況を打開すべく、指揮官は後半19分に決勝トーナメント1回戦のマレーシア戦で終了間際に劇的なPKを決めたFW上田綺世(20=法大)を投入。すると同33分、ゴール前の混戦でボールを奪ったMF渡辺皓太(19=東京V)からのパスを受けた上田がゴールネットを揺らし、試合を決めた。

 またもチームを救った上田は「(渡辺の)パスで80%決まった。自分は最後、仕上げただけ」と冷静だったが、森保監督は「上田は素晴らしい仕事をした。相手は2試合連続でPK戦までいっていて、体力的に厳しい状況で(日本の)選手たちは賢く試合を進めてくれた」とヒーローをたたえ、チーム全体の試合運びを絶賛した。

 これで2大会ぶり2度目の優勝が見えてきたが、大会史上初となる宿敵との決勝は、過去最大級の“削り合い”になるのは間違いない。

 今大会、2年後の東京五輪を見据えて21歳以下のメンバーで臨んでいる日本に対し、韓国はU―23世代を中心に3人のオーバーエージ(OA)選手を投入。J1G大阪のFW黄義助(26)だけでなく、イングランド・プレミアリーグのトットナムでも主力のFW孫興民(26)まで組み入れた。

 韓国がここまで本気なのは「兵役免除」という側面があるからだ。W杯は4強以上、五輪はメダル獲得が条件だが、アジア大会は優勝が必須。まだ免除の条件を満たしていない孫は、このままではキャリアのピークといえる時期に欧州の最前線から離れなければならないとあって、トットナムを自ら説得して今大会に出場しているほどだ。

 ただでさえ死力を尽くした戦いになる決勝に「兵役免除」と「日韓戦」の要素が加わるのだから激戦必至。特に必勝を期す韓国が球際で反則覚悟のラフプレーを仕掛けてくることも予想される。

 だが、迎え撃つU―21イレブンも闘志を燃やす。上田は「相手はOAを使って勝ちに来ているが、自分たちも負ける気はしない」と強気。DF岡崎慎(19=FC東京)のように
「今回(結果が)良ければその先もあるかもしれない。どこにチャンスが転がっているか分からない」とA代表昇格の野望を持つ選手もいる。

「自分たちの力を全部ぶつけて、金メダルを獲得できれば」と森保監督も意欲十分。アジア大会の頂点を懸けた戦いは、今後の日本と韓国の運命を大きく分けそうだ。