武田氏「久保建英注目のウラで気になったのは負けても批判なしの神戸」

2018年08月29日 16時30分

神戸のイニエスタ

【武田修宏の直言!!】やはり久保建英はただ者ではなかったね。FC東京から横浜Mに移籍して初スタメンの試合でいきなりゴール。危険なエリアに入るタイミングと位置取り、そして正確なシュートと、どれをとっても非の打ちどころがなかった。しかもチームを勝利に導いた。これは大いに評価していい。

 でも、それ以上にその試合を見て感じたことがある。久保の引き立て役みたいになってしまった神戸は、試合に負けてもどこか淡々としていた。それはサポーターも同じで、ホームで無得点負けを喫したにもかかわらず、ブーイングはおろか、選手や監督に対する批判が出てこなかった。これは大いに疑問だよ。

 神戸は今夏にイニエスタを獲得し、ポドルスキと合わせると年俸は30億円くらい。そんな選手がいるにもかかわらず、だよ。試合だからもちろん勝つこともあれば、負けることもある。でも、彼らは「助っ人」。批判も糾弾もされないのは神戸のためにも、Jリーグのためにもよくないよ。

 イニエスタやポドルスキがすごい選手なのは誰もが知っている。でも、彼らはショーをやっているのではなく、真剣勝負で勝ち点3を取る戦いをしている。負けても非難されず、しかも17歳の選手にいいようにやられても温かい声援を受けるなんて、彼らだって望んでいないと思う。愛のあるブーイングこそが、神戸やJリーグをもう一段高いレベルに上げていくんじゃないかな。 (元日本代表FW)