森保監督 忘れられた欧州組再発掘

2018年08月27日 16時30分

情報収集に精力的な森保監督

 ロシアW杯メンバー落選の欧州組が再び脚光を浴びるか。日本代表の森保一監督(49)は、初陣となる9月の国際親善試合チリ戦(7日、札幌)と同コスタリカ戦(11日、吹田)に向けたメンバー選考に取り組む中、注力しているのは欧州組の再発掘。特にMF本田圭佑(32=メルボルンV)の後継者と言われてきたFW南野拓実(23=ザルツブルク)に注目しているという。

 東京五輪代表の森保監督はA代表監督との兼任後、五輪世代だけでなくA代表選手の詳細チェックにも取り組んだ。A代表監督デビューとなる9月の2連戦に向け、Jリーグの視察や海外組の情報収集を精力的に行っており「全体的にA代表も東京五輪世代の選手も(見ていく)。好印象の選手を感じていければ」と語っている。

 メンバー選考で今後どのような“カラー”を打ち出していくのか。柱の一つとなるのが海外クラブ所属選手の掘り起こしだ。在京Jクラブの強化担当者は「森保さんは忘れられている欧州組を気にかけている。(バヒド)ハリルホジッチ体制で能力があっても評価されなかった選手もいる。そうした選手の実力をまずは見極めたいんじゃないか」と指摘する。

 ハリルホジッチ元監督(66)は選手の好き嫌いが激しく招集してもチャンスを与えずに見切りをつけることもあった。ロシアW杯の直前に就任した西野朗前監督(63)も本番までの準備期間が少ないためハリル政権のメンバーからベースは変えず、長年代表を支えてきたFW岡崎慎司(32=レスター)らを復帰させて連係を重視した。

 そのため招集メンバーに偏りがあり、初陣に臨む森保監督は代表から遠ざかっている選手の再評価を行う方針。欧州で実績を挙げている選手を重点的にチェックしている中で「まず声がかかる」(同担当者)と高い評価を受けているのが“ポスト本田”と言われている南野だ。

 2015年10月のイラン戦以来、代表からは遠ざかっているが、5季目を迎えるザルツブルクでは主力として毎年安定した成績を残し、昨季の欧州リーグ(EL)では準々決勝第1戦でラツィオ(イタリア)からゴールを奪うなど世界の強豪と渡り合う実力もアピール。

 FWや両ウイング、サイドハーフなど多くのポジションをこなせる強みも森保監督好みだ。

 オランダ1部ヘーレンフェインで主力に定着したMF小林祐希(26)にも興味を示し、五輪世代のFW堂安律(20=フローニンゲン)やDF冨安健洋(19=シントトロイデン)、FW伊藤達哉(21=ハンブルガーSV)ら欧州組とともに日本代表の勢力図は大きく変わりそうだ。