再来日後は3戦負けなし! 神戸イニエスタの勝負メシは「うどん」

2018年08月20日 16時30分

敵陣に攻め込むイニエスタ

 スーパースター効果はてきめんだ。J1神戸は19日、スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(34)の活躍で湘南に2―0と快勝した。一時帰国から再来日後、3試合で2勝1分けと神戸をけん引する一方、舞台裏ではチームに溶け込もうと涙ぐましい努力で“日本化”しているという。その姿にイレブンも感銘を受けており、大逆転Vに向けてチームのムードも高まっている。

 イニエスタは前半37分、前線に絶妙の浮き球パスを配給。これを新加入のFW長沢駿(29)がペナルティーエリア中央へ落とし、最後はMF三田啓貴(27)が左足で叩き込んだ。3戦連続弾こそ逃したものの、厳しいマークをかわす“魔法のパス”でチームの勝利に貢献した。

 試合後は観戦に訪れた神戸オーナーでインターネット販売大手「楽天」の三木谷浩史会長(53)とロッカー前で喜びを分かち合った。スター選手は「大切なのはチームが勝つことだ。ACL(アジアチャンピオンズリーグ)の(出場圏の3位まで)ポイント差を4に縮めることができた」と強調。ACL出場はもちろん、首位広島との差も残り11試合で13点差と奇跡の逆転Vもかすかに見えてきた。

 再来日後、チームは3試合で2勝1分けと上昇ムード。最高の雰囲気をつくり出しているのは最強助っ人自身だった。DF渡部博文(31)によると、イニエスタは「普段から『気を使わなくていい、自分の思うようなプレーをどんどんしてくれ』と言ってくれる」という。

 世界的ビッグネームにもかかわらず“自分に合わせろ”と要求するのではなく、同僚に対しては自由にプレーをすることを求めるのだ。さらにピッチ外では驚きの行動にも出ていた。渡部は「日本語を積極的に覚えようとしていて、昨日も(宿舎で)夜食を食べに来て帰り際に『おやすみー』と日本人みたいなノリで言ってきたり。軽食でも、パスタじゃなくて、うどんを食べるようにしている」と明かした。

 外国人選手は食べ慣れているパスタを口にするのが一般的だが、イニエスタはあえて日本のソウルフードで栄養補給。勝負メシまで日本仕様なのだ。「日本になじもう、日本人の特性を知ろうという姿勢。日本人をすごくリスペクトしている。それが僕たちにも伝わってくる」と渡部。そんな真摯な姿勢を目の当たりにし、チーム内のムードは高まっている。

 イニエスタも「チームメートも僕のことを分かってきているし、僕もチームメートのことを分かってきている」と手ごたえを語る。ピッチ外でも超優良の助っ人が、J1終盤戦を熱くしそうだ。