横浜M入り久保建英の“教育係”に中沢が名乗り

2018年08月18日 16時30分

久保(右)は早速、中沢(左手前)と並んでランニング

 未来の日本代表エースへ“英才教育”だ。J1横浜MのU―19日本代表MF久保建英(17)が17日、横浜市内でFC東京から移籍後初となる屋外練習を行った。実質的な初練習だったが、軽快な動きを披露。本人は早期のフィットへ手応えを口にするなか、チームの大黒柱で元日本代表主将のDF中沢佑二(40)が、スペイン1部バルセロナで育った逸材の“教育係”を買って出た。天才少年には実り多き移籍となるか。

 久保が横浜Mの一員として初めてピッチで練習を行った。11対11のゲーム形式の練習では、シャドーと言われるサイドの攻撃的MFで主にプレー。「シャドーのポジションは好き。対応しやすいポジションだと思う」と新天地での役割を気に入った様子だ。

 コンディションも「自分では調子がいいとはあまり言わないけど、悪くはないかなという感じ。どこか痛いところもない」と上々で、アンジェ・ポステコグルー監督(52)からも「自分たちのサッカーに合うと思う」と高い評価を与えられた。鹿島戦(19日、カシマ)でのデビューについて、指揮官は「明日(18日)の練習を見て決めたい」と語ったものの「ずっとFC東京で練習してきている。いい準備ができているかなと思う」と起用に前向きだ。

 下落傾向にある周囲の評価を再浮上させる舞台は整いつつあるが、さらなる“英才教育”も施される。久保は将来の日本代表を背負う期待もかけられているだけに、人としての成熟も求められる。もちろん今でも大人顔負けの落ち着いた立ち居振る舞いだが、まだ17歳の未成年であるのは事実。転ばぬ先のつえとばかりに、サポートを約束するのが中沢だ。「サッカーに関しては(久保が)上だから」と技術的なアドバイスはやんわり否定しつつも「あいさつとか、そういうところは言えるけどね」と語った。

 何か軌道修正すべきことがあれば、日本代表チームをまとめ上げた百戦錬磨のベテランから正しい方向に導いてもらえるのも、今回の移籍のメリットだろう。実際、これまでも中沢は高卒1~2年目の若手選手に対してプロとしてあるべき姿を背中で見せるだけではなく、練習後のクラブハウスで積極的にコミュニケーションを取ってきた。その際に人間性を含めた一流プレーヤーになるためのアドバイスを送り、中沢と若手選手がクラブハウスを後にするころには他のイレブンはほぼ帰宅しているほどだ。

 横浜Mには12月31日までの期限付き移籍で、18歳となる来年6月にはバルセロナ復帰が既定路線。久保にとって限られた時間は貴重なものとなりそうだ。