横浜M移籍・久保建英の評価急落…バルサ復帰に暗雲

2018年08月17日 16時30分

ユニホームを持つ久保。新天地で輝けるか

 天才少年は才能を証明できるのか。J1のFC東京から横浜Mに電撃移籍したU―19日本代表FW久保建英(17)が16日、横浜市内でチームに合流した。背番号はFC東京と同じ「15」に決まった。昨年11月にプロ契約して迎えた今季のFC東京で出場機会を失い移籍を決断したこともあり、舞台裏ではスペイン1部バルセロナの下部組織出身の逸材に対する評価は下落傾向。本人も厳しい状況を自覚しており、新天地での巻き返しに燃えている。

 室内で約30分ほどの初練習を終えた久保は、新天地へかける思いを語った。「自分が今できる最大限の成長を考えて新たなチャレンジをしたいということで決断した。チームの一員として少しでも勝利に貢献したい」。横浜Mについては「すごく攻撃的でボールを保持する時間も長く、いいチームだなと思う」と好印象を口にした。

 FC東京では長谷川健太監督(52)の戦術にフィットしきれず、リーグ戦わずか4試合の出場にとどまり、J3に参戦しているU―23チームが主戦場だった。昨年11月にプロ契約を結んでさらなる飛躍を期待されたものの、フタを開けてみれば、プロの壁にぶち当たった格好。そこで出場機会を求めて移籍を決断したわけだが、天才少年の成長度に対して厳しい声が上がっているのも確かだ。

 スペインのクラブでコーチ経験のある指導者は「状況判断やプレースピードはいいものを持っている」と前置きした上でこう指摘した。

「特別うまいわけではない。あれくらいの技術の選手ならJクラブのユースにも結構いる。違いを出すには状況判断のスピードをもっと上げないといけない。現時点ではバルセロナでやっていくのは厳しいのではないか。スペイン2部のクラブでもどうかなという印象」

 海外移籍可能となる18歳を迎える来年6月にバルセロナ復帰が既定路線となっている中で、久保としてもこれ以上、評価を下げるわけにはいかないのだ。J1で14位に低迷する新天地での再浮上を「(攻撃の)最後の部分で力になりたい。順位を一つでも上げてチームの力になりたい」と自らに課した。2020年東京五輪に向けて「今は横浜Mのために貢献したい」と語るにとどめたのも、それだけ決意は固いということだろう。

 19日の鹿島戦(カシマ)でいきなり新天地デビューする可能性もある。天才少年はかつての輝きを取り戻すことができるのか。真価を問われる戦いが始まる。