スペイン1部ベティスに移籍したロシアW杯の日本代表MF乾貴士(30)が人気アニメ「ドラえもん」でチームメートとの距離を縮めた。

 英国で合宿中のべティスは4日(日本時間5日)、イングランド・プレミアリーグのカーディフとプレシーズンマッチを行い、乾は初めて先発し、まずまずの動きを見せた。前半終了間際には、左から崩した味方がゴール前に短いクロス。待っていた乾はうまく右に持ち出し、至近距離から右足で狙ったが、相手のブロックに阻まれて得点はできなかった。

 昨季まで所属したエイバルでは左サイドから得意のドリブルで局面を打開するのが主な役割だった。しかし乾は「エイバルとは違うので、そこには早く慣れないと」と、ベティスでは幅広いエリアで攻撃に絡むプレーが求められている様子。この日も左サイドだけではなく、右から仕掛けるなど、精力的に動いた。

 すでにチームにも溶け込んだようだ。自身のインスタグラムに、食事会場でイスの上に立ち、少しためらいながらも人気アニメの主題歌「ドラえもんのうた」を熱唱する姿をアップ。選手たちも大爆笑し、乾は「新加入選手の通る壁を超えて来ました!笑 皆さん見てください! 喋れない分を、ノリでカバーしてます!笑」(原文ママ)とのコメントを添えた。

 スペイン1部リーグは17日に開幕。ベティスはレバンテと対戦する。乾は「自分の技術とか発揮できないと、このチームでは出られない。負けないようにしないと、と思っている」と定位置奪取に意欲を示した。