【ベルギー・ゲンク5日(日本時間6日)発】ベルギーリーグ第2節が行われ、J1浦和から移籍したシントトロイデンのDF遠藤航(25)が敵地のゲンク戦で初出場、初ゴールの快挙を成し遂げた。試合は遠藤のゴールで1―1の引き分けとなり、チームは貴重な勝ち点1を手にした。

 試合前のキックオフセレモニーに元ゲンクのベルギー代表GKティボー・クルトワ(26=チェルシー)が登場する華やかな雰囲気で始まった一戦。DF冨安健洋(19)は先発出場、MF関根貴大(23)はベンチ外になった中、遠藤はベンチから戦況を見守った。

 シントトロイデンは前半から防戦一方。後半23分に直接FKを決められて先制を許すと、直後の24分に遠藤がピッチに送り出された。すると26分、左からのパスを受けた遠藤がペナルティーエリア中央手前から右足で合わせて同点ゴール。出場からわずか2分でゴールネットを揺らし、チームを救った。

 ロシアW杯の日本代表メンバーに名を連ねたものの、出場機会はなかった。「試合に出られなかった悔しさ、日本代表としてベスト8に行けなかった悔しさを経験し、どうしたらあの舞台に立てるのかを考えた」ことで移籍を決断。その第一歩となる試合で最高のスタートを切った。

 また、アンデルレヒトのMF森岡亮太(27)は5―2で大勝したホームのオーステンデ戦でベンチ入りしたが、出番はなかった。