【武田修宏の直言!!】A代表と五輪代表を指揮する森保一監督(49)の「兼任」が不安視されているね。たしかに1人で2つの代表チームを指導するのは大変なことだし、重複する日程もあるとのことで各方面から「難しい」という意見が出ている。

 でも森保監督なら困難な作業もこなせるんじゃないか。ロシアW杯に臨んだ西野ジャパンのコーチを務めたことで、A代表候補の選手状態はわかっていると思うし、選手選考の不安はないよ。それに現状の把握ならコーチ陣もサポートできる。今までの代表監督だってスタッフに任せていた部分は多いからね。

 一つ心配なのは、森保監督の性格かな。彼はマジメだから一生懸命にやり過ぎるかも。特に律儀な男だからね。頼まれれば断らないし、連絡一つとっても、メールすれば、すぐに返信があるようにマメなんだよ。だから監督を兼務するといっても、いろいろな案件を自分で抱え込んでしまいかねないでしょう。

 まだA代表ヘッドコーチは決まっていないけど、森保監督が本当に信頼できる人材を選んでほしい。それに合宿でスタッフが足りなければ、ラモスさんと一緒にボール拾いにいくよ。もちろん無償でね。いつでも声をかけてほしいね。

☆武田修宏:たけだ のぶひろ=1967年5月10日生まれ。静岡県出身。幼少期から「天才少年」と呼ばれたストライカー。名門・清水東(静岡)から1986年に読売クラブ(現東京V)入り。ルーキーながら11得点を挙げ、リーグVに貢献し、MVPにも選出された。Jリーグ発足後はV川崎や磐田、京都、千葉などでプレー。2000年には南米パラグアイのルケーニョに移籍。2001年に東京Vに復帰し、同シーズンで現役引退した。Jリーグ通算は94得点。JSL時代も含めれば152得点を挙げた。1987年に日本代表に選出。1993年米国W杯アジア最終予選でドーハの悲劇を経験した。

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