オランダ1部ヘーレンフェインの元日本代表MF小林祐希(26)が31日、Jリーグの外国人枠について言及した。自身のツイッターを更新し「外国人枠規制が緩和、もしくは撤廃になったら日本人選手と同じ給料で能力の高い選手たちが沢山Jリーグにやってきて日本のレベルが上がるから良いことですね。それとは裏腹に多くの日本人選手が職を失う可能性がある」と持論を展開した。

 Jリーグは7月24日の実行委員会で外国人枠の撤廃と、各クラブの地元出身選手の登録を義務付けるホームグロウン制度の導入に向けた議論を開始した。現在、外国人枠は原則1チームに5人まで登録可能だが、かねてJリーグの原博実副理事長(59)は外国人枠について「話し合っていきたい。(国籍に関係なく)強い選手が試合に出るべき」と語っていた。

 小林はリーグのレベル向上については賛同するものの、日本人選手の出場機会が減ることに難色を示した格好。また、Jクラブ側からはイングランド・プレミアリーグのクラブでは自国選手が1人も出場しない試合があることなどを懸念し「そんな試合を日本でやる意味があるのか」などと反対意見も出ている。

 すでに各方面でも賛否両論がある中で、あるJクラブ関係者は「競争がないと選手はレベルアップしない。ただ、出場機会が減れば、日本人選手がレベルアップしない」と悩ましい現状を語ったが、今後も活発な意見交換が期待される。