長友「炎上隊長」就任!おっさんジャパンで何が悪い

2018年06月05日 11時00分

香川(左)と汗を流した長友

【オーストリア・ゼーフェルト3日(日本時間4日)発】サッカー日本代表の「おっさんジャパン」問題が大きな波紋を広げている。14日(同15日)開幕のロシアW杯に臨む西野ジャパンは、欧州に場所を移して本格的な練習を開始する中、イレブンが次々と猛反発したのは、各方面で指摘された「ベテラン勢の大量選出」についてだ。この件に“怒りのツイート”で物議を醸したDF長友佑都(31=ガラタサライ)を筆頭に選手たちが持論を展開した。

 日本代表で最もアツい男は、やはり黙っていられなかった。長友が“あの問題”に対して思いの丈をぶちまけた。

「まあ、僕は代表で“炎上隊長”としてね(笑い)。自分の意見をパッと言って、いろんな意見が出るのは普通のこと。そこに関しては自分の中で全然問題ない。全ては結果と分かっている。全てを分かった上で、SNSという手段で自分の言葉で発信するときは発信する。そこは(今後も)何も変わらない」

 発端は西野朗監督(63)の選んだW杯最終登録メンバー23人がベテラン重視になったことだ。W杯開幕時点の平均年齢が28・26歳で、W杯代表としては過去最高齢。若手を積極的に選出せず、前回ブラジルW杯の主力組が多数入ったことで一部から「年功序列ジャパン」「おっさんジャパン」とやゆする声が上がった。

 こうした意見に対し長友が自身の公式ツイッターで「年齢で物事判断する人はサッカー知らない人」(原文ママ)と反論したことで騒動が拡大。ネット上ではファンからの批判が殺到し「ファンは年齢ではなく結果を見て言っている」「やらなきゃ意味ないよ」と日大アメフット部による悪質タックル問題にかけた指摘も出るなど“大炎上”したのだ。

 そんな状況を受け、長友は胸中を吐露したわけだが、あえて率直に語ったのには理由がある。「年齢のことを言われているけど、自分が一番若い、自分が一番動けると思っている。年を取っているとか関係ない。ギラギラした気持ちで臨みたいW杯。だから気持ちはすごく若い。それだけは言っておきたい」と心身両面で衰えがないことを強調。さらに他のベテラン勢に関しても「W杯の大舞台で浮足立つこともない。経験している分、どっしりとやれるところはある」とのメリットを力説した。

 長友を援護するように、これまたファンから批判が集まっているMF香川真司(29=ドルトムント)も声を上げた。「(W杯代表の座は)一人ひとりで勝ち取ったものなので。監督が決めたことに十二分に誇りを持つべきだし、選ばれたメンバーで戦っていくだけ」と高齢化を指摘する声に反発し、胸を張った。

 さらにW杯でベテランの力が必要な具体例も明示。「4年前の(FWディディエ)ドログバ(36=当時)じゃないけど、やっぱり彼がチーム(コートジボワール代表)を生き返らせたし、そういうのも経験している中で実績、経験がある選手は絶対に重要。年齢は関係ない」。前回大会の1次リーグ初戦で逆転負けした敗因はまさに相手の大ベテランの力。W杯は経験がものをいう舞台と痛感しているからこそ、持論を展開したのだ。

 針のむしろのベテラン勢は、高まる批判を糧に本番で輝けるか。