【前園真聖氏のロシアW杯1次リーグ徹底分析「ZONO’s EYE」】1次リーグG組はベルギーの1位、イングランドの2位突破で決まりと言えます。力関係からチュニジアと初出場のパナマはノーチャンスと言ってもいいでしょう。

 ベルギーは、少し前に国際サッカー連盟(FIFA)ランキング1位だった強豪国でタレントも豊富。エースのFWエデン・アザール(27=チェルシー)を筆頭にFWロメル・ルカク(25=マンチェスター・ユナイテッド)、MFケビン・デブルイネ(26=マンチェスター・シティー)の攻撃陣は世界ナンバーワンとも言えます。

 それに脇を固めるMFムサ・デンベレ(30=トットナム)やFWドリース・メルテンス(31=ナポリ)の活躍も見逃せません。最終ラインにはDFバンサン・コンパニー(32=マンチェスターC)がいて、GKはティボ・クルトワ(26=チェルシー)。W杯など世界大会での優勝経験はありませんが、育成で強化された選手が揃う今回はベスト4を狙える陣容です。

 またイングランドは近年著しい成績を残せていないため優勝候補に挙がっていませんが、W杯制覇の可能性もあるとにらんでいます。FWハリー・ケイン(24)やFWデル・アリ(22=ともにトットナム)のパフォーマンスは目を見張るものがありますし、FWマーカス・ラッシュフォード(20=マンチェスターU)やDFカイル・ウォーカー(28=マンチェスターC)ら選手層も厚く十分に大会を勝ち抜ける戦力が整っています。

 彼ら個人でも素晴らしいのですが、トットナム、マンチェスターU、マンチェスターCといったクラブで一緒にプレーする選手が多いのは大きなメリット。代表でも各クラブのユニット単位でプレーできるため連係面もスムーズ。それがイングランドの好成績につながるとみています。 (次回はH組を分析)