神戸入りのイニエスタに“フォルランの二の舞い”の不安

2018年05月25日 16時30分

入団会見でユニホームを持つ三木谷会長(左)とイニエスタ

 スター選手に不安はないのか。J1神戸は24日、都内のホテルで会見を開き、スペイン代表で同国1部バルセロナのMFアンドレス・イニエスタ(34)が完全移籍で加入すると発表した。長年着用してきた背番号「8」のユニホームを披露。さっそく親日家の一面もアピールしたが、世界的スターのJリーグ参戦に日本代表イレブンにも衝撃が走った。

 入団会見には211社、348人の大報道陣が集結。スーパースターは「自分にとっては重要なチャレンジ。提示されたプロジェクトが非常に興味深かった」と日本移籍の理由を語った。同席した神戸会長でネット通販大手「楽天」の三木谷浩史社長(53)は「Jリーグ、日本サッカー界にも大きな影響を与える」とぞっこん。バルセロナ時代と同じ背番号8のユニホームも披露した。

 ただ神戸では現在8番をMF三田啓貴(27)が着用。Jリーグ規約ではシーズン中に背番号の変更は認められていない。クラブ関係者は「イニエスタの“パワー”で、なんとか特例を認めてもらいたい」と変更を熱望していたが、早ければ7月22日の湘南戦(ノエスタ)となるJデビューまでに特例措置が認められるかが注目される。

 スペインで数々のタイトルを獲得してきた大スターのJ加入は、ロシアW杯に向けて千葉県内で合宿中の日本代表でも大きな話題になった。DF槙野智章(31=浦和)が「国内でプレーする選手、ファンも含めて生で感じられる。Jリーグが盛り上がる」と歓迎した。

 一方、MF山口蛍(27=C大阪)は“超大物”と同僚になった経験から独自の視点で注意点を指摘。2010年南アフリカW杯得点王の元ウルグアイ代表FWディエゴ・フォルラン(39=傑志)を4年前に迎え入れたが「扱い方も含めて、うまくやっていかなくちゃいけない」と語る。

 当時は世界的な大物選手がゆえに、日本人選手たちとコミュニケーションがうまく図れずにチーム内で孤立。Jリーグ最高の推定年俸6億円だったフォルランは先発を外れることも多くなりチームも低迷。スター選手が加入したシーズンにまさかのJ2降格となった。それだけに神戸もビッグネームの“取り扱い”に注意が必要という。

 ただ、山口は「ディエゴが来た時とは年齢も違う。ディエゴは体も全盛期みたいには動けなかったし、点を取るところだけにフォーカスしていた。そこは(イニエスタと)全然違う」とし“魔法使い”との異名を持つスターのパフォーマンスに期待していた。