【西野ジャパン】前園真聖氏が分析「ビッグ3スタイル」でロシアの奇跡なるか

2018年05月24日 16時30分

練習を見守る西野監督(手前)

 6月14日開幕のロシアW杯に向けて本格始動した西野ジャパンを元日本代表MF前園真聖氏(44=本紙評論家)が徹底分析した。西野朗新監督(63)は1996年アトランタ五輪で世界最強のブラジルを破り“マイアミの奇跡”を起こしたように、今回も“ビッグ3”を中心にしたチームを構築するという。さらにW杯最終登録メンバー入りが微妙なMF香川真司(29=ドルトムント)の“残留”を強調した。

 国際親善試合ガーナ戦(30日、日産)に臨む西野ジャパンの新チームづくりが始まる。W杯本番まで約1か月。新指揮官はどんなコンセプトで新チームを構築するのか。西野監督とともにアトランタ五輪を戦った主将はこう分析する。

 前園:ここから1か月。西野さんは香川や本田(圭佑=31、パチューカ)ら実績や経験を持つ選手を中心にやるはず。やはりボールを保持したときのアイデアとか個の力はチームのためになりますから。そこがチームづくりのポイント。アトランタのときもG大阪のときも、何人か核になる選手を中心にして組み立てています。それがベースになるでしょう。

 当時、28年ぶりに日本が出場権を獲得したアトランタ五輪。西野監督はMF中田英寿、前園、FW城彰二の“ビッグ3”を軸にチームを構築した。ピッチ内外で影響力を持つ選手を中心にすることで、方針や戦術を素早く浸透させる狙いがあったという。現代表ならば本田が中田、10番を背負うMF香川は前園、FW岡崎慎司(32=レスター)は城という見立てだ。

 前園:G大阪の監督時代は遠藤(保仁=38)を中心にしていましたしね。いつも核になる選手を中心にし、そこから(他の選手を)組み合わせていくのでしょう。特にW杯はプレッシャーもありますから。実績と経験は欠かせません。香川も本田も大舞台での戦い方をよくわかっているし、逆境でも対応できる。彼らの存在は大きい。

 西野ジャパンの中核となる本田はW杯アジア予選では不振だったが、今年に入りメキシコで好調をアピールし、負傷中の岡崎も復帰間近。しかし香川はドイツ1部リーグ最終戦で途中出場したものの、2月に負傷した左足首の回復遅れから約3か月も実戦から離れ、試合勘やスタミナ面など体調不安は尽きない。

 前園:本田は体調も悪くなさそうですが、香川は西野さんも心配していると思いますし、1か月でコンディションが戻るのかを見極めているところでしょう。ただチームの核になれる存在なので先発ではなくとも代表にいるべき選手。ベンチでも相手に怖さを与えられるし、あそこまでゴール前でプレーできる選手は、そうはいません。

 千葉県内で合宿中の日本代表は25日にも全選手が集合し、本格的な戦術練習に取り組む。西野スタイルで“ロシアの奇跡”を起こせるか。