“負傷者”だらけの西野ジャパン 早くも再編成?

2018年05月22日 16時30分

ボールを競り合う香川(左)と武藤。奥は本田

 6月開幕のロシアW杯に向けて西野ジャパンが不安の船出だ。国際親善試合ガーナ戦(30日、日産)に臨む日本代表は21日、千葉県内で合宿を開始した。西野朗監督(63)体制の初練習には海外組11人が参加したものの、負傷者やコンディション難の選手ばかりでチーム事情は“火の車”。あまりの惨状に31日のW杯最終登録メンバー23人の決定までに大幅なチーム再編が行われる可能性も出てきた。

 合宿初日はシーズン終了後から休養を取った11人が参加。練習前に指揮官は「これから(W杯代表入りの)競争になる」と選手に宣言し、約1時間半にわたって軽めの調整を行った。A代表で初めて指揮を執る西野監督は「ワクワクしている」とヤル気をみなぎらせたが、そんな言葉とは対照的にチームの状況は窮地に陥っている。

 当初の予定を前倒しして合流したMF乾貴士(29=エイバル)は、クラブでの練習中に右太ももを打撲した影響から宿舎で調整。左足首痛で約1か月も戦列を離れているFW岡崎慎司(32=レスター)は、グラウンドに姿を見せるも別メニュー。MF香川真司(29=ドルトムント)も左足首痛で3か月のブランクから復帰したばかりで、完調には程遠いのが実情だ。

 負傷者続出の状況に指揮官も顔を曇らせるばかりで「時間を要するケガなので。乾しかり、GK中村(航輔=23、柏)しかり」。20日のJ1名古屋戦で脳振とうと頸椎捻挫を負った中村は24日から合流予定もすぐに復帰できるかは不透明だ。

 さらに、コンディション不安の選手も多い。メンバー入りが確実視されるMF本田圭佑(31=パチューカ)も実戦から約3週間も遠ざかり、J2東京Vなどで調整をしていたが、状態維持に四苦八苦。FW浅野拓磨(23=シュツットガルト)は今年に入って公式戦に出場なしとあって「試合に出ている選手と比べたらコンディション的に難しい可能性もある」と漏らしたほどだ。

 合宿初日に浮き彫りになった惨状について、西野監督は「メンバー編成的にも、少し考えないといけない」とたまらずチーム再編の可能性を示唆。その上で「追加招集に関しては乾の状態もあるし、岡崎の状態、香川も含めてだけど、もう少し見極めをした上で考えていきたい」と随時入れ替えを検討する方針だ。

 状況次第では、予備登録メンバーのFW久保裕也(24=ヘント)やFW中島翔哉(23=ポルティモネンセ)らの登用もありえる。嵐の船出となった西野ジャパン。指揮官は極めて難しいかじ取りを迫られそうだ。