【KEIRIN GP】輪界にニューリーダー誕生だ。東京・京王閣競輪場で30日、優勝賞金1億160万円をかけて「KEIRINグランプリ2015」(GP)が争われた。

 

 大熱戦を制したのは“スーパーオールラウンダー”浅井康太(31)。変幻自在な走りで輪界の頂点に立った。

 表彰式ではアントニオ猪木参議院議員(72)からメダルを受け取り、また競輪のイメージキャラクター・柳ゆり菜(21)から花束を渡され、祝福された。

 輪界のトップ選手として幅広く社会活動なども行う責任感あふれる男が手にした栄誉は、尊い価値にあふれるものだ。浅井は「親父は8年前に亡くなったんですが、3歳のころから競輪場に連れていってもらっていた。競輪に導いてくれた親父のためにも頑張りたいとずっと思ってきたので」と、競輪とつないでくれた愛する父を思い、レース後は涙をこらえきれなかった。

 感動のVを手にした浅井の周りに広がる人の和が、輪界の明るい未来を築いていく。