富山競輪GⅢ「開設71周年記念」(瑞峰立山賞争奪戦)は20日に開幕。西武園GⅠオールスター直後の開催だが平原康多(40=埼玉)、松浦悠士(31=広島)、宿口陽一(38=埼玉)のS班3人をはじめ人気選手が多数参戦。初日特選もハイレベルとなったが、中でも注目は自在脚冴える松浦だ。


 松浦はオールスター決勝で限りなく完全に近い走りを見せた。北4人、近畿3人。松浦と吉沢純平(37=茨城)が単騎で、その攻めに注目が集まった。どう猛な暴れ鯉は赤板で内をすくい脇本雄太(33=福井)を攻める。

「やることをやって運が良ければ、っていうところもあった。ボクが脇本さんのところに行くことによって脇本さんにすんなり回れない状況をつくれれば、と。でも結果的にすんなりになっちゃいましたね(苦笑)」

 脇本が7番手に下げて勝負したため思惑とは外れたものの、勝つための最善策には違いなかった。優勝には手が届かず「これで取れなかったということは、またさらに手強くなるな…」と感じつつも、それを成し遂げる楽しみを自分自身の中に残している。

 富山記念は2019年に優勝しており、当地バンクを走る時の松浦は水を得た魚のようだ。「あの決勝は結構苦しかったんですけどね(笑い)。3番手取って、まくってって…。レース後、メチャクチャきつかった。でも、ここは好きなバンクなんで」。初日特選も激熱なメンバー構成。どんな攻め方で攻略するのか。