埼玉県所沢市の西武園競輪場で開催中のGⅠ「第65回オールスター競輪」は12日、4日目を開催。5Rの二次予選では山田庸平(34=佐賀)がGP出場に近づく白星をつかみ取った。

 二次予選は後ろ攻めから上昇するも、突っ張られて結局後方に戻る最悪の展開に。しかし「先行一車だったし、そうなると思っていた。落ち着いていこうと」と冷静に対処。3角で前が空くと、最後は中割りを決めて鮮やかに突き抜けた。

「コースが空いて恵まれました」と振り返ったが、山田は12日現在、賞金ランキング7位。GP出場が視界に入る立場だけに、準優進出はとにかく〝デカい〟。

「(賞金は)意識していないって言ったらウソになるし、意識しています(笑い)。自分より周りの方がそう言ってくださっているので、それに応えられるようにって。オールスターは賞金が高いので、今回で決勝に乗ればグランプリが近づくと思っていた。二次予選は一番の正念場だと思っていたので、突破できて素直にうれしい」

 軽快なタテ脚はもちろん、直前には佐世保で記念初Vを飾るなど流れも最高潮。〝運〟と〝勢い〟の両方を有する今の山田なら、決勝に上がれる可能性は十分にある。ここで優出を決めて、GP出場へ大きく前進する!