岸和田競輪のGⅢ「第3回大阪・関西万博協賛競輪」は4日、開幕した。初日特選は南修二(40=大阪)が稲毛健太(33=和歌山)の逃げに乗っての抜け出しで地元の声援に応えた。また、一次予選7Rでは脇本勇希(23=福井)が積極策から2着(失格があり繰り上がり)での勝ち上がりを決めた。


 脇本は前受けから一旦、下げての打鐘前カマシ。番手の川村晃司(46=京都)が斜行で伊藤旭(22=熊本)を落車させ失格となり素直には喜べない様子だったが、伊藤のまくりも勢いはなさそうだったことを伝えると「(7月の)福井記念(で伊藤に敗れたこと)もあったので、よかったです」。リベンジできたことには頬が緩んだ。また「福井記念の前と違って長い距離の練習もしてきた成果も出たかな」と直前の練習が結果として表れた。

 兄の雄太(33=福井)が福井に拠点を戻したことから「前までは物理的に離れていたので話す機会もなかったけど、最近は練習から日常まで一緒いることが多くてよく話しますし、練習もしっかりできてます」と、これ以上ないお手本が身近にいるのは大きい様子。ただ「今回は僕が岸和田で兄がオールスター(西武園)なんで入れ違いなんですよね」。仲がいい分、会えない寂しさも少しあるようだ。

 今年前半は調子を落としていたが「脚は戻ってきています」と断言。2日目(5日)の二次予選12Rは地元エースの南を背負う一戦なら、後ろに勝負権のある走りをしつつ自らも勝ち上がることがノルマとなる。