福井競輪GⅢ「開設72周年記念 不死鳥杯」が7日に初日を幕を開ける。脇本勇希(23=福井)は兄・雄太(33=福井)の背中を眺め、大きな目標を掲げて地元大会に挑む。

 兄弟の同時あっせんは昨年8月いわき平GⅠのオールスター以来。その時は分宿だったといい「あまり一緒にいられる時間がなくて、話もそこまでできなかったんです」という。

 今回は同部屋でこそないが一緒にいられる時間は増えそうとのことで「現地で一緒というのは、練習とかとはまた別の雰囲気があると思うし吸収したい」と兄と過ごす大事なひとときを楽しもうとしている。

 それを踏まえて目標は「願望を丸出しにし、欲をかいて言えば、決勝で連係することです!」とブチあげた。

 兄弟選手が同じレースを走ることができるのは、優秀戦格付けのレースか番組の手が入らない自動番組、それに決勝戦ぐらい。今回、実現するには2人して決勝戦に乗るしかない。雄太の方は心配無用だが、勇希はやや不安が伴う。

「この先、福井記念がなくなるわけじゃないからいつでもいいんですけど、できるなら早いうちがいい。雄太は本気か冗談か分からないけど『40歳で辞めるよ』みたいなことを言っているし、早く走りたいんです」

 夢の実現への第一歩はまずは初日、一次予選5Rのクリアから。内容十分のレースで地元バンクを疾走して好スタートを切る。