防府競輪「西日本カップ第52回毛利賞争奪戦」(FⅠ)は6日、最終日を迎え最終12Rで決勝戦が行われる。2日目(5日)の10R準決で最終ホームからまくり、山田英明(39=佐賀)とワンツーフィニッシュを決めた上田尭弥(24=熊本)が喜びひとしおだ。

「しっかり出るところを出切って、最後までもがけました」

 このレースは〝先輩への恩返し〟の気持ちが、自身を奮い立たせていた。

「ヒデさんは僕が調子の悪い時にアドバイスをくれたりよくしてくれた。それがずっと心の支えでした。自分がダメでもヒデさんだけは決勝に乗せたいと思っていたし、自分が引っ張って先輩に恩返しをしたかったのでよかった」

 ミッション達成に「ひと安心です。これでぐっすり眠れます。初日の夜は準決のことを考えて寝れなくなって(笑い)。あした考えろと言い聞かして寝ました」と笑った。

 1月高知以来、半年ぶりの決勝は山田―小岩大介(38=大分)の前で風を切る。「久々の決勝なので、自分のレースをしたい」と、気合を入れ直していた。