岐阜競輪のFⅠ「中京スポーツ杯・CTC杯」は最終日の15日、12RでS級決勝が行われ、宮越孝治(43=富山)が逃げた柴崎淳(35=三重)を差し切って優勝を飾った。S級優勝は2013年9月の小松島以来、2回目。

 柴崎は「中団に畑段(嵐士、31=京都)がいれば邪魔をしてくれる。早いと思ったけど行きました。阿部(将大、25=大分)君にそんなに甘くないぞって見せたかった」と打鐘先行。もくろみ通り畑段が巻き返しを図る阿部に体当たりをした。

 番手絶好となった宮越はしぶとく前に迫る阿部をひと振り。内を狙う畑段も封じた。「ブロックをしたことがない宮越孝治がやってみました」と照れくさそうに言い、「走る前は(柴崎が)先行でもまくりでも2着が目標でした。もし余裕があったら勝負しようと。そうしたら意外と余裕で」と声を弾ませた。

 昨年11月の四日市GⅢで金網に激突して骨を11本折った。かなりの重傷だったが「練習で調子が良かったから2か月半で復帰しました」。復帰後は手応えを感じながら走り「これなら今年中に(優勝)って思っていました」とうれしそうに話した。

 今後の目標は「ダービーに出たいですね。コツコツやっていきますよ」。GⅠ日本選手権の権利を取るために、賞金を積み上げていく。