和歌山競輪場で開催されている「Kドリームス杯」は10日、2日目を行った。岡崎智哉(35=大阪)が初日予選に続いて準決10Rも豪快なまくりを放ち、連勝で決勝進出。直後に控える地元岸和田開催のGⅠ高松宮記念杯に向け、これ以上ないパフォーマンスを披露している。

 今年は1月奈良で7年ぶりとなるS級優勝を果たすと、5月のGⅠ日本選手権でキャリア初のGⅠを経験。もっか充実の日々を過ごしている。

「去年の9月に後輩や先輩のアドバイスをもとに自転車、セッティング、乗り方すべて変えて見直しました。それが形になってGⅠの権利も取れるようになった」とターニングポイントを挙げる。

 ただし、3月のGⅡウィナーズカップでの戦いも含めて、新たな課題に直面する。

「ウィナーズカップもダービーも僕の不得意にしている部分が露呈される感覚があった。ダービーからここまで一か月あったので、イチかバチか苦手な部分を克服するためだけの練習に絞ってやってきた」

 それが間違いではなかったことを今回の2日間で証明した。

「もともと混戦は得意じゃなかったけど、初日にせよ準決にせよ流れの中でしっかり踏んだら進んでいる。今までの僕なら今日みたいにまくれていない。それが余裕を持ってまくれたし、抜かれてもいないので」

 決勝は中西大(31=和歌山)―東口善朋(42=和歌山)の地元コンビが強敵となりそうだが、小森貴大(32=福井)の番手から優勝を狙う。